コラム〈Tomorrow Message〉No.4「2023年を振り返って」
今年は、気候的には厳しい一年でしたが、新型コロナが「5類」に移行し、世相的には久々に明るい年でした。また、不動産流通業界は今年も好調な一年でしたでしょうか。
さて、早いもので、当協会も、来春には3周年を迎えます。
おかげさまで、今年一年は成長の年でした。
成長は、まずは事業の柱についてです。
事業の二番目の柱として、講習事業を確立いたしました。
一番目の柱は、「勉強会」とその成果である「推進センターへの提言」ですが、勉強会は6月と11月に行い皆さん真摯に取り組まれ、前向きなご意見をいただきました。特に、竹井顧問には、行動規範を作り上げていこうという熱い想いをいただき、推進センターへの提言に織り込みました。提言は8月に田尻副理事長に手渡しました。
二番目の柱の講習事業ですが、まずは、コンプライアンスを極めるためのppp講座を3月と9月に行い、約40名のご参加をいただきました。精神性を求める講座であり当協会の代名詞といえる講座になりました。受講者は当協会会員になる資格を得るのですが、これにより12名が入会いたしました。竹井顧問、橋本会員、佐藤会員が講師として素晴らしい講義をしてくださったおかげであります。
さらに、この12月14日には、未来講座を開催いたしました。
この講座は、ppp講座が精神性を求めるのに対し、実効性といいますか、業界、事業者、プレイヤーにとって有益な近未来の姿を浮き彫りにしていき、スキル、情報、知見を磨き、よりステイタスの高い業界にしていこうというものです。
今回は、GOGEN株式会社の和田CEOとニッセイ基礎研究所の佐久間主任研究員に大変有益な話をしていただき、大澤会員に中小業者目線でのファシリテーターをお願いいたしました。約30名が参加し、闊達な意見交換もなされました。
この講習事業について、来年は、ppp講座を2回、未来講座は、録画配信等も駆使し、年3回は行いたいと考えています。
推進センター職員と、当協会理事を兼務してもらっている奥田氏にはさらにご苦労を掛けます。
そして、来年は、三番目の柱にも着手したいと考えております。詳細はこれから皆さんと協議し、年度末前後に形にしていきたいのですが、アイデアとしては「コンプライアンス」に関しての「検定」などを考えています。
成長の二つ目は、文字通り会員・関係者が増えたことです。前述の通り、ppp講座からの12名(3月に大山、門田、木村、中村、長谷川、古本、三津川、吉田各会員、9月に芦川、加藤、中島、本田各会員)のほか、3名(小野、森下、成毛各会員)が入会され、合計15名の新規入会となりました。
さらに、参与として、丸尾氏、塩見氏に続き、三好孝一氏に就任いただき、浅野間・元不動産流通推進センター副理事長に推薦人になっていただきました。推薦人は、中城氏、本多氏、高橋氏に続き4人目です。会員・関係者で約40名の団体になったわけです。
1年目は会員9名(岸房、水戸部、手塚、金井、柳、橋本、大澤、妹尾、藤澤各会員)でした。
昨年は3名(佐藤、別府、大村各会員)に入会いただきました。今年の15名は相当なスケールアップです。
来年は、会員も今年と同様15名前後増やし、さらに法人による応援という位置づけの賛助会員を増やしていきたいと存じます。
現在は、岸房会員、金井会員が代表をされている法人に賛助会員になっていただいておりますが、やはり、業界における存在感という意味では、プレイヤーだけでなく、法人も多く取り込んでいく必要があると考えます。
上記の成長に伴って、コミュニケーションの多様化も心がけました。昨年までは、私からのメール配信と、各イベント後の反省会という名の懇親会を実施することで、ある程度、間に合っていましたが、会員が15名増える中、今年は、Webサイトにこの「Tomorrow Message」コーナーを設け、情報発信ツールにしました。
また、FaceBookに当協会のアカウントを設け、協会関係者およびご縁のある方との情報ツールを設けましたが、グループ設定等で、より盛り上がるようにしていきたいと思います。
さらに、Zoom会議を未来講座の打ち合わせで使いましたが、来年はさらに活用していきます。
また、8月末にて、私が推進センター常任参与を退任いたしましたので、より自由な動きが取れるようになりました。10月には大村会員が責任者をしている大阪府不動産コンサルティング協会のコンサル受験講座に飛び入りで講師をいたしました。妹尾会員や笹倉会員もが講師をされていますので、安心して気ままに1時間話をしました。
さらに、徳増氏が会長をされている神奈川県不動産コンサルティング協議会とのコラボでppp講座の実施も検討しています。
また、推進センター田尻副理事長とも民間の活力を引き出す触媒の役割が重要との話をしています。公認不動産コンサルティングマスターも宅建マイスターも、制度設計や法律の裏付けだけでなく、業界の活力を味方にして推進していくべきと考えます。
来年はさらに成長して、業界にプロフェッショナル協会あり!業界の精神的よりどころ、とリスペクトされるように、頑張りましょう。皆さんよろしくお願いいたします。
令和5年12月26日
代表理事 真鍋 茂彦
コラム〈Tomorrow Message〉No.3「新規入会者の自己紹介」
第二回ppp講座修了から入会された4名の自己紹介を掲載します。
協会の明日を担うメンバーがまた増えました!
芦川 正明氏
「不動産仲介事業」「分譲事業」、「賃貸住宅や商業施設管理業務」を通じて、特に、個別トラブルを中心に担当していました。現在、法務コンプラインス担当として、グループ全体の内部通報制度の窓口としてのコンプラアンスやリスクに関する問題解決、社内法務としての相談・対応を行っています。よろしくお願い申し上げます。
加藤 勉氏
この度、自己の不動産スキル向上を目差し、不動産流通プロフェッショナル協会へ入会致しました。相模原市を中心に不動産実務経験37年超。宅建士だけでなく不動産コンサルティングマスター・宅建マイスター・相続対策専門士として、お客様の不動産に関する全てのお悩みにお応えすべく、税理士・司法書士等の各専門家と連携してワンストップにて対応しております。
中島 俊哉氏
私はこれまで、ミサワホームと全国の不動産業者の方との会員組織であるMRD事業を皮切りに、広報・宣伝・研修部門を経て、総合研究所では7大都市圏の地価調査等に従事して参りました。
最近ではシステム系に明るい企画屋として、コンプライアンス・監査室にて業務監査や各種チェックのDX化、効率化の課題に取り組んでいます。
本田 和之氏
流通小売店舗開発業務、ビジネスホテル開発業務、不動産コンサルティング業務など商業用不動産の開発業務の経験を糧に、土地の有効活用、テナントリーシング、売買仲介に関する様々なソリューション業務など、所有者や投資家にとって大切な利益最大化のための不動産有効活用の企画・コンサルティングを得意分野としています。
コラム〈Tomorrow Message〉No.2「鼎談前夜祭(R5.6.28)」
真鍋茂彦
「本日はお忙しいところ、お集まりいただきありがとうございます。さっそくだけど、先日の日刊不動産経済通信で篠木記者がオープンマーケットについて詳しく書いていたのは懐かしかったね」
高橋幸男
「もう35年くらい前だよね。当時は大々的に発表されていたよな。確か日経新聞の一面トップ記事になっていた」
真鍋
「その当時、竹井顧問が三井不動産の代表でメインの委員会に出席されて、私が藤和不動産のサブで出席していて、もう35年の付き合いです」
本多信博
「そんなに長いんだ。私と真鍋さんはせいぜい20年くらいですかね」
真鍋
「そうですね。その頃の本多さんはキレッキレで、怖い印象でしたから、こうやって親しくお話させていただけるようになって10年くらいですか」
本多
「怖かった?そうかなあ。ところで、この会話は本当に表に出すの?」
真鍋
「不動産流通プロフェッショナル協会のHPのコラムですから、緩い感じで行きましょう。
のっけにオープンマーケットの話をしたのは、なんだか、業界人として駆け出しのころにオープンマーケットで業界の整備に携わり今こうして協会の仕事でその仕上げになるようで、感慨深いというか記事に取り上げてもらったのがすごくうれしいですよ。
もっとも、協会の提言等の事業は、クライアントファーストの徹底が使命ですから当時とは温度差がありますが」
本多
「不動産流通プロフェッショナル協会を略してFRPといいますが、FRPは、推進センターへの提言をもって、業界に影響力を出していこうという方向性だとすると、今回の提言でストレートに業界に物申すというのは、時期尚早ではないかね。まだ、大きな実績のない組織が何を言うかで、終わってしまうような気がする。相手にされないでは意味がない」
真鍋
「そうですね。自分としては順を追ってやってきているつもりですが、外から見るとそうなのでしょうね。貴重なご意見ありがとうございます」
本多
「FRPは何を目指して組織化したのか、業界に対してどういう提言がしたいのか、を明らかにして、そのうえで推進センターが認定する資格者はこうあるべきだという提言にすると、受け入れられるんじゃないかな。正しい理想を真正面から説いても、反感を持たれたら、遠回りになる」
高橋
「売買と賃貸は違うとか、両手の話とかしだすと収拾がつかなくなるから不動産業界はこうあるべきだとか大きな話にしたほうがいい。不動産業は場を最適化する仕事であり、使命であるというくくりで」
真鍋
「高橋さんが不動産学会で講演したフレーズですね。それをマスター、マイスターはこうあるべきだというところに包括していけばいいですね。難しいけど、見えてきました」
高橋
「錚々たるメンバーだからいろいろと実績を作られたら良い。我々も協力しますよ」
本多
「もちろん。協力しますよ。2015年の宅建主任者から宅建士への名称変更によって業界は相当良くなるだろうと期待をしてきたが、全く変わらないじゃないですか。FRPはぜひ、新風を。そのためには我々も協力するし、業界のVIPを巻き込むのも手だね」
真鍋
「有難うございます。ところで、高橋さんは4月に社長を退かれたけど何か心境の変化でも?」
高橋
「ちょうど10年やりましたから。私が前任の角田から引き継いだ時は急な話だったので、今回はそれなりに準備してきました。真鍋さんも、推進センターは8月までだって?」
真鍋
「67の誕生月までということで。まあ、この協会を作った2年前から最後の仕事の準備に入った感じですけどね。本多さんは、住宅新報のレジェンドというか、完全には離れさせてくれないのでは?」
本多
「そんなこともないけど、多少はまだお役に立てるのかなあと」
高橋
「いやあ、今でも本多さんは大したものですよ」
高橋
「そのお二人と、鼎談を続けて、凄くためになる読み物になったら、出版しましょう」
コラム〈Tomorrow Message〉 No.1
おかげさまで、会員・関係者も30名になり、大阪、兵庫、愛媛、高知と関西エリアの方々も増え、情報の共有ツールが必要になってきました。そこで、準備にとりかかるため、このページを立ち上げました。
基本的には、私が協会や推進センターまたは広く業界の「未来について」のコラムを執筆し、皆さんと共通認識を深めていこうというものですが、皆さんの「未来について」の投稿も歓迎いたします。
Webサイト上で投稿する機能の準備が整うまでは、私宛にメールで原稿をお送りください。
現在、住宅新報顧問の本多さんと、不動産経済研究所名誉顧問の高橋さんと鼎談を行う企画を進行させています。うまくまとまれば、このページに掲載します。
さて、この第1回目のコラムでは、協会の今年度の大まかなスケジュールをお知らせします。
7月4日に、勉強会の延長線で提言研究会を行いました。その際に、GOGEN株式会社 代表取締役CEO和田様よりレクを受けました。不動産DXの何たるかが少しわかった気がしますので、準備が整いましたら皆さんに配信いたします。
7月中には、9月に予定しておりますppp講座の第2回目の募集を開始いたします。ぜひ皆さんもお仲間や部下、後輩の方々をお誘いください。
8月には、推進センターに対しての「提言」を発表します。当HPに掲載するほか、住宅新報、日刊不動産通信にも掲出していただければと考えています。
9月には、第2回ppp講座を開催いたします。講義時間を少し延ばし、各講師には更に熱弁をふるってもらいたいと思います。この講座を受講してレポートを提出されたマスター、マイスターの方は、協会入会資格者となります。
その後、秋には、新しい講座を開催したいと思います。ppp講座が入会審査を兼ねたリーダークラスのコンプライアンス研修であるのに対し、新しい講座は会員の方はもちろん、広く業界内外の方々に興味を持ってもらう内容にし、会員サービスと協会の知名度を上げるためのものといたします。この講座は、年に二回は行いたいと考えています。
秋から冬にかけては、勉強会、研究会を随時開催し、竹井顧問試案の具体化を図っていきたいと思います。業界内外で大きな運動となればと期待しています。
また、賛助会員(法人 現在2社)と推奨団体(業界外)を積極的に増やしていき、協会の知名度向上と運動の盛り上がりにつなげたいと思っております。推奨団体については皆さんのご紹介を頼りにしております。
そして、3月には第3回のppp講座、次年度になりますが、4月の社員総会(花見の会)と予定しております。もちろん、これ以外の企画も立ち上げていく予定です。
令和5年7月6日
代表理事 真鍋 茂彦