コラム〈Tomorrow Message〉No.2「鼎談前夜祭(R5.6.28)」

真鍋茂彦

「本日はお忙しいところ、お集まりいただきありがとうございます。さっそくだけど、先日の日刊不動産経済通信で篠木記者がオープンマーケットについて詳しく書いていたのは懐かしかったね」

高橋幸男

「もう35年くらい前だよね。当時は大々的に発表されていたよな。確か日経新聞の一面トップ記事になっていた」

真鍋

「その当時、竹井顧問が三井不動産の代表でメインの委員会に出席されて、私が藤和不動産のサブで出席していて、もう35年の付き合いです」

本多信博

「そんなに長いんだ。私と真鍋さんはせいぜい20年くらいですかね」

真鍋

「そうですね。その頃の本多さんはキレッキレで、怖い印象でしたから、こうやって親しくお話させていただけるようになって10年くらいですか」

本多

「怖かった?そうかなあ。ところで、この会話は本当に表に出すの?」

真鍋

「不動産流通プロフェッショナル協会のHPのコラムですから、緩い感じで行きましょう。

のっけにオープンマーケットの話をしたのは、なんだか、業界人として駆け出しのころにオープンマーケットで業界の整備に携わり今こうして協会の仕事でその仕上げになるようで、感慨深いというか記事に取り上げてもらったのがすごくうれしいですよ。

もっとも、協会の提言等の事業は、クライアントファーストの徹底が使命ですから当時とは温度差がありますが」

本多

「不動産流通プロフェッショナル協会を略してFRPといいますが、FRPは、推進センターへの提言をもって、業界に影響力を出していこうという方向性だとすると、今回の提言でストレートに業界に物申すというのは、時期尚早ではないかね。まだ、大きな実績のない組織が何を言うかで、終わってしまうような気がする。相手にされないでは意味がない」

真鍋

「そうですね。自分としては順を追ってやってきているつもりですが、外から見るとそうなのでしょうね。貴重なご意見ありがとうございます」

本多

「FRPは何を目指して組織化したのか、業界に対してどういう提言がしたいのか、を明らかにして、そのうえで推進センターが認定する資格者はこうあるべきだという提言にすると、受け入れられるんじゃないかな。正しい理想を真正面から説いても、反感を持たれたら、遠回りになる」

高橋

「売買と賃貸は違うとか、両手の話とかしだすと収拾がつかなくなるから不動産業界はこうあるべきだとか大きな話にしたほうがいい。不動産業は場を最適化する仕事であり、使命であるというくくりで」

真鍋

「高橋さんが不動産学会で講演したフレーズですね。それをマスター、マイスターはこうあるべきだというところに包括していけばいいですね。難しいけど、見えてきました」

高橋

「錚々たるメンバーだからいろいろと実績を作られたら良い。我々も協力しますよ」

本多

「もちろん。協力しますよ。2015年の宅建主任者から宅建士への名称変更によって業界は相当良くなるだろうと期待をしてきたが、全く変わらないじゃないですか。FRPはぜひ、新風を。そのためには我々も協力するし、業界のVIPを巻き込むのも手だね」

真鍋

「有難うございます。ところで、高橋さんは4月に社長を退かれたけど何か心境の変化でも?」

高橋

「ちょうど10年やりましたから。私が前任の角田から引き継いだ時は急な話だったので、今回はそれなりに準備してきました。真鍋さんも、推進センターは8月までだって?」

真鍋

「67の誕生月までということで。まあ、この協会を作った2年前から最後の仕事の準備に入った感じですけどね。本多さんは、住宅新報のレジェンドというか、完全には離れさせてくれないのでは?」

本多

「そんなこともないけど、多少はまだお役に立てるのかなあと」

高橋

「いやあ、今でも本多さんは大したものですよ」

高橋

「そのお二人と、鼎談を続けて、凄くためになる読み物になったら、出版しましょう」

コラム〈Tomorrow Message〉 No.1

おかげさまで、会員・関係者も30名になり、大阪、兵庫、愛媛、高知と関西エリアの方々も増え、情報の共有ツールが必要になってきました。そこで、準備にとりかかるため、このページを立ち上げました。

基本的には、私が協会や推進センターまたは広く業界の「未来について」のコラムを執筆し、皆さんと共通認識を深めていこうというものですが、皆さんの「未来について」の投稿も歓迎いたします。

Webサイト上で投稿する機能の準備が整うまでは、私宛にメールで原稿をお送りください。

現在、住宅新報顧問の本多さんと、不動産経済研究所名誉顧問の高橋さんと鼎談を行う企画を進行させています。うまくまとまれば、このページに掲載します。


さて、この第1回目のコラムでは、協会の今年度の大まかなスケジュールをお知らせします。


4月3日に社員総会を行い、6月6日に勉強会を開催しました。

7月4日に、勉強会の延長線で提言研究会を行いました。その際に、GOGEN株式会社 代表取締役CEO和田様よりレクを受けました。不動産DXの何たるかが少しわかった気がしますので、準備が整いましたら皆さんに配信いたします。

7月中には、9月に予定しておりますppp講座の第2回目の募集を開始いたします。ぜひ皆さんもお仲間や部下、後輩の方々をお誘いください。

8月には、推進センターに対しての「提言」を発表します。当HPに掲載するほか、住宅新報、日刊不動産通信にも掲出していただければと考えています。

9月には、第2回ppp講座を開催いたします。講義時間を少し延ばし、各講師には更に熱弁をふるってもらいたいと思います。この講座を受講してレポートを提出されたマスター、マイスターの方は、協会入会資格者となります。

その後、秋には、新しい講座を開催したいと思います。ppp講座が入会審査を兼ねたリーダークラスのコンプライアンス研修であるのに対し、新しい講座は会員の方はもちろん、広く業界内外の方々に興味を持ってもらう内容にし、会員サービスと協会の知名度を上げるためのものといたします。この講座は、年に二回は行いたいと考えています。

秋から冬にかけては、勉強会、研究会を随時開催し、竹井顧問試案の具体化を図っていきたいと思います。業界内外で大きな運動となればと期待しています。

また、賛助会員(法人 現在2社)と推奨団体(業界外)を積極的に増やしていき、協会の知名度向上と運動の盛り上がりにつなげたいと思っております。推奨団体については皆さんのご紹介を頼りにしております。

そして、3月には第3回のppp講座、次年度になりますが、4月の社員総会(花見の会)と予定しております。もちろん、これ以外の企画も立ち上げていく予定です。

令和5年7月6日

代表理事 真鍋 茂彦